くず鉄収集所

遊戯王のあれこれを徒然なるままに書き下ろしていくブログです。

デッキ紹介【玉石混合】

はじめに

皆さんこんにちは、Feです!

今回はこのブログでは初めてとなる、融合モンスターをメインに据えたデッキを紹介していきます。【デスピア】や【アルバスの落胤】など融合召喚をサポートするカードが多く出た今なら、これまで素材消費の荒さから敬遠してきた融合召喚も使いこなせるのでは?と思い、今回久しぶりに触ってみました。

それでは、デッキ紹介に行きましょう!

デッキレシピ

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サイドデッキは採用を検討したカードです。

このデッキのコンセプト

まずはこのデッキの軸になっているコンボを先に紹介し、それからそこに合わせていく融合モンスターを紹介していきたいと思います。今回狙っていくコンボがこちら。

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①墓地の融合モンスターを除外しながら《クリスタル・ローズ》を特殊召喚

 

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②適当なネメシスモンスターで先ほど除外した融合モンスターをEXデッキに戻す。

 

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③《融合再生機構》で融合素材にしたネメシスを回収する

 

これによって融合モンスターを何度も使い回すのがこのデッキの狙いになっています。当初はネメシスが種族、属性がばらけているので【HERO】や【ジェムナイト】などとの組み合わせを考えていましたが、先日発売のパックでこのコンボにピッタリの融合モンスターが登場しました。

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緩い素材指定、使いやすいドロー&破壊効果、条件付きの効果対象耐性とこのコンボで使い回すのにピッタリのモンスターです。基本的に《キマイラ》を使い回しつつ、状況に合わせてその他の融合モンスターも適宜回収していきます。

各カードの役割

融合モンスターをずっと使い回す、がコンセプトなので今回は様々な融合テーマを集めてデッキを組みました。

ジェムナイトについて

まず初めに【ジェムナイト】の役割について紹介していきます。そもそも《クリスタル・ローズ》自体がこのテーマのサポートカードなので当然好相性なのですが、それ以上に重要なのがこのカード。

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コンボパーツである《クリスタル・ローズ》、ネメシスモンスターの1体である《ネメシス・キーストーン》をまとめてサーチすることが出来ます。しかもネメシスモンスターを特殊召喚する際の除外カードも用意してくれるのでこのデッキの様々なギミックと非常に好相性です。このカードを使いたくてジェムナイトを入れたと言っても過言ではありません。

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他にも【ジェムナイト】は《ブロックドラゴン》をサーチするための《御影志士》=ランク4が立てやすい、《ジェムナイト・オブシディア》などの通常モンスターサポートを他のテーマと共有できるといった点でも噛み合いが良かったので採用しました。

アルバス関連について

非常にざっくりとした括りですが、ここでは【デスピア】や【スプリガンズ】など《アルバスの落胤》と関連のあるテーマについて紹介していきます。

まず、アルバス関連のカードを入れた1番の理由がこのカード。

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融合デッキの弱点である「融合引けない問題」を解決するための1枚。「烙印」魔法なのでサーチ手段が非常に豊富です。【デスピア】はこのカードを始めとした「烙印」魔法をサーチでき、融合モンスターのサポート効果も持っている点から今回採用しました。

そして、【スプリガンズ】から「烙印」カードをサーチするためのカードが以下の2枚です。

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《メリーメイカー》で《アルビオン》を墓地へ送ることで「烙印」魔法をセットできます。実質ランク4から融合召喚を狙っていけるのでデッキの安定性がグッと高まりました。

また、《スプリガンズ・ブラザーズ》《スプリガンズ・ロッキー》の無限手札コストコンボも、このデッキでは融合素材や《融合再生機構》の手札コストとして非常に便利です。

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アルバス関連のカードでは《白の聖女エクレシア》も強力です。特殊召喚しやすいレベル4なのでランク4に繋げやすく、いざという時は《アルバスの落胤》を呼び出して除去に繋げることも出来ます。

剣闘獣について

【剣闘獣】は融合モンスターを活用しながらも、《融合》を必要としない変わったテーマです。どちらかといえばコンタクト融合に近いですね。そんな剣闘獣が入った理由ですが、まずはジェムナイトと通常モンスターサポートを共有できます。

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元々ランク4を立てるために《レスキューラビット》を採用していたのですが、ジェムナイトモンスター以外にも対応するモンスターを入れたかったので、今回は剣闘獣を選びました。《アンダル》は地属性なので《ブロックドラゴン》のコストになれる点でも相性がいいです。

そして、もう1つは相手ターンでの防御の為です。

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先ほど紹介した《メリーメイカー》から動いた場合、相手ターン中に自分の場ががら空きになってしまいます。そこで、相手の攻撃を止めるために今回は《ノクシウス》を採用しました。攻撃を止めるだけでなく、②効果で墓地へ送ったレベル4剣闘獣を③効果でリクルートしてきた《剣闘獣ダリウス》で蘇生することでランク4へと繋ぐことも出来ます。実質初動札です。

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その他のカードで紹介したいのがこの《剣闘獣ホプロムス》です。岩石族なのがポイントで、《ブロックドラゴン》のサーチ効果を使う際のレベル合わせが柔軟になり、動きの性質上デッキに戻りやすいのでサーチ先の枯渇を防ぎやすくなります。ジェムナイトと合わせてサーチすることでそれぞれの動きをスイッチしながら戦えるようになるのも強力です。

その他のカードについて

ここからは紹介しきれなかったカードや説明しておきたいカードについて解説していきます。

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《ブロックドラゴン》から《クリスタル・ローズ》と《ネメシス・キーストーン》をサーチする際に必要なレベル5・岩石族モンスター枠です。《ジェムナイト・ラズリー》で回収できる通常モンスター、《ブロックドラゴン》のコストになる地属性なら何でもいいのですが、手元にあったのがこのカードだったのでそのまま採用しました。

 

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このデッキの理想的な初動札。対応する通常モンスターはネメシスで除外を経由しながらデッキに戻せるので2種2枚ずつの計4枚でも問題なく回ります。自身も効果を使うと除外されるのでネメシスのコストを確保しやすい点も嬉しいです。

 

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剣闘獣やジェムナイト、アルバス融合体は素材に名称指定のあるモンスターが多いので、融合召喚の補助として採用しました。素材にカテゴリ指定のあるリンクモンスターの素材にもなれ、《ヒーローアライブ》から特殊召喚してランク4を立てるサポートなど序盤から終盤まで活躍してくれます。

 

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墓地のモンスターを装備カードにしつつ手札からモンスターを特殊召喚できる一風変わったカード。このカードは剣闘獣との相性が非常にいいです。

例えば、手札の《剣闘獣アンダル》を特殊召喚し墓地の《剣闘獣ベストロウリィ》を装備した場合、この2枚で《剣闘獣ガイザレス》を特殊召喚出来ます。これは、剣闘獣融合モンスターが上記のカードをデッキに戻してEXデッキから特殊召喚を行うので、名称指定のあるカードは装備状態でも素材に出来る、という裁定があるからです。

ただし、これは名称指定のあるカード限定なので「剣闘獣と名のついたモンスター」が素材に指定されている場合は必ずモンスターカードでないと素材にできません。

 

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剣闘獣モンスターに戦闘破壊耐性を持たせることで、安全にリクルート効果を狙っていけます。いざという時は自分の守備表示モンスターに使って相手ターン中の壁にしたり、相手モンスターに使ってサンドバッグにしたりと意外と使い勝手のいい1枚です。

 

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このデッキの数少ない相手ターンで妨害を行えるカード。実質《メリーメイカー》との組み合わせが必須ですが、維持できればスプリガンズの素材補給効果と合わせて毎ターン破壊効果を使えます。《メリーメイカー》自体の場持ちがかなりいいので、2枚採用して引き込みやすくしています。

 

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スプリガンズの無限手札コストを使うことで毎ターンドローできたり、場に残った《ガーディアン・キマイラ》を墓地へ送って再利用したりとあれば便利な1枚。ただ、剣闘獣や《ブロックドラゴン》のような特定のカードがデッキに残っていて欲しいカードとの相性があまり良くないので1枚だけの採用です。

EXデッキのカードについて

①《ガーディアン・キマイラ》

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エースモンスター。このカードを出し続けるだけで相手の場が壊滅し、手札が潤っていきます。《烙印劇城デスピア》で出した場合は効果対象耐性が付きませんが、何度も出すのが目的なのでさほど問題ではありません。デッキを組むきっかけになった1枚。

 

②《ジェムナイト・ジルコニア

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ジェムナイト融合体その1。《ブリリアント・フュージョン》で《ブロックドラゴン》を落とすのが1番の仕事。ジェムナイト融合体の中では1番素材が緩く打点も高いので、詰めの段階でダメージを増やすために出すことが多いです。

融合手段さえあれば割と簡単に出るので、後述の《ジェムナイト・ファントムルーツ》のリンク素材としても役立ちます。

 

③《ジェムナイトレディ・ラピスラズリ

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ジェムナイト融合体その2。このデッキの裏のエース。《ガーディアン・キマイラ》で突破できないような高打点&破壊耐性持ちがいる場合はこちらのバーンで勝ちを狙っていきます。素材に《ジェムナイト・ラピス》が指定されていますが、《クリスタル・ローズ》や《プリズマー》の名称コピーを使うことで楽に融合召喚可能です。

 

④《ジェムナイトマスター・ダイヤ》

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ジェムナイト融合体その3。《ラピスラズリ》の効果をコピーしてバーンダメージを増やすのが目的です。ネメシスなどを使えばモンスター数を増やすことも簡単なので、上手くいけばこのカード+《ラピスラズリ》のバーンダメージだけで勝つことも出来ます。

 

⑤《ジェムナイト・ファントムルーツ》

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素材に「ジェム」モンスターを指定するリンクモンスター。①効果で《ジェムナイト・フュージョン》をサーチし②効果で《ラピスラズリ》を出すことで上記のバーンコンボを始動できます。除外されているカードを素材としてデッキに戻すことが出来るので、《ブロックドラゴン》のコストにジェムナイトを使いやすくなる点もグッドです。

 

➅《剣闘獣ガイザレス》

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剣闘獣融合体その1。破壊効果には名称指定が無いので、1ターンで複数回破壊効果を使うことも難しくありません。相手ターン中に《ノクシウス》1枚から《剣闘獣ダリウス》と《剣闘獣ベストロウリィ》を並べる事ができるので、次のターンに《ガイザレス》の破壊効果で相手の場を空けてから展開、といった使い方も出来ます。

 

⑦《剣闘獣ヘラクレイノス》

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剣闘獣融合体その2。《ガイザレス》が攻撃的な効果を持つのに対してこちらはターン1のない魔法&罠の無効と制圧的な効果を持っています。手札コストこそ必要ですがこのデッキはスプリガンズや《ジェムナイト・フュージョン》など手札コストにしやすいカードが多いので、気兼ねなく無効効果を使えるのが魅力です。

モンスター効果を止められる《剣闘獣ドミティアノス》とは選択ですが、素材となる《剣闘獣ラクエル》がレベル4と使いやすかったので今回はこちらを採用しました。

 

⑧《剣闘獣総監エーディトル》

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剣闘獣融合体その3。基本的に《ガイザレス》からリクルートした《ノクシウス》2体で出すことになります。メイン2で再び《ガイザレス》を出して相手の場を焼け野原にするも良し、《ヘラクレイノス》を出して相手ターンに備えるも良しです。剣闘獣融合体の中では1番墓地に行きやすいので、使い回す価値も高い1枚。

 

⑨《スレイブパンサー》

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「剣闘獣」モンスターを素材に要求するリンクモンスター。デッキから状況にあった剣闘獣カードをサーチ&リクルートすることでデッキの動きがスムーズになります。素材となる剣闘獣モンスターの相方は何でもいいので、《ブロックドラゴン》を墓地へ送る手段としても便利です。

 

⑩《鉄駆竜スプリンド》

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アルバス融合体の1枚。基本的に《メリーメイカー》で墓地へ送ってスプリガンズをリクルートするのが仕事です。《アルバスの落胤》から出す先としては非常に使いやすく、《白の聖女エクレシア》の効果を相手ターンに使った場合は疑似的な《超融合》として機能します。

 

⑪《烙印竜アルビオン

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もう1枚のアルバス融合体。場に出ることはほとんどありません。《スプリンド》にも言えることですが、この2体は墓地へ送るのが非常に簡単な融合モンスターなので《クリスタル・ローズ》のコストに最適です。場には出ないけどデッキには欠かせない、縁の下の力持ち的ポジション。

 

⑫《スプリガンズ・メリーメイカー》

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アルバス融合体を墓地へ送るためのXモンスター。手札に融合手段がある場合は《スプリンド》を、無い場合は《アルビオン》を墓地へ送ります。1度効果を使ったら各種素材にしてもいいのですが、《掃射特攻》のことを考えると維持しておきたいという地味に扱いが難しいモンスターです。

 

⑬《御影志士》

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《ブロックドラゴン》のサーチ役。地属性なので《ブロックドラゴン》+ネメシスで何度も使い回せます。手札から岩石族を特殊召喚する効果はあまり使いませんが、《剣闘獣ホプロムス》は裏側守備表示でも各種剣闘獣融合体の素材に出来るのでいつか使う時が来るかもしれません。

 

⑭《クロシープ》

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このデッキの数少ない汎用枠。《ブロックドラゴン》を墓地へ送るために素材指定が緩く、融合戦術とも相性のいいリンクモンスターとして採用しました。地属性なのでこちらも《ブロックドラゴン》+ネメシスでずっと使い回せます。EXがカツカツなのでこうやって1枚のカードを使い回せるのは本当にありがたいです。

 

⑮《重爆撃禽 ボム・フェネクス

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自由枠。元々このデッキはこのカードやサイドデッキの《起爆獣ヴァルカノン》を使い回すデッキでした。レベル4の通常モンスターが炎族の《ジェムナイト・ガネット》だったり、スプリガンズが入っているのはそのためです。

その後《ガーディアン・キマイラ》が登場しそちらを使い回す構築にシフトしましたが、詰めの一手としてこのカードは非常に優秀なのでそのまま続投しています。

終わりに

今回久しぶりに融合主体のデッキを組んでみましたが、想像以上に使いやすいというのが率直な感想です。特に《ガーディアン・キマイラ》が強力で、出せば出すほどデッキが回るというこれまでの融合デッキでは考えられないようなパワーを持っています。食わず嫌いせずに様々なタイプのデッキを組むことの重要性を今回デッキを組みながら痛感しました。

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デッキ名の【玉石混合】は四字熟語「玉石混淆」のもじりです。《クリスタル・ローズ》のような宝石や岩石族を軸にした融合召喚デッキなので、デッキの動きをそのまま名前にしてみました。キマイラ自体が様々な生物が混ざった姿なので、それも込みで「混合」です。

それでは、今回のデッキ紹介はここまで。次の記事でお会いしましょう!