くず鉄収集所

遊戯王のあれこれを徒然なるままに書き下ろしていくブログです。

没デッキ紹介【封印再生輝巧】

 

はじめに

皆さんこんにちは、Feです!

 

今回は解体予定の没デッキを1つ、供養がてら紹介させて頂こうと思います。本当は紹介もせずひっそり崩そうかと思っていましたが、デッキ自体に欠陥はなく使っていて面白かったので最後にお披露目の場を設けることにしました。

 

それでは、デッキ紹介に行きましょう!

デッキレシピ



デッキ構築の発端

事の発端はデッキを中々組めなかった昨年末ごろの事。

 

多くの人がデッキ紹介をする中で「自分はどんなデッキをいいデッキと思うのか?」について考えたことがきっかけでした。

 

他の人が組んだデッキを気に入るポイントは人それぞれですが、私が個人的に気に入りやすいデッキに共通していたのは「デッキを組む前提条件が崩されるデッキ」ということです。

 

具体的には「自分がそのテーマで組んだらとりあえず入るであろうカードが採用されていないデッキ」だったり、その逆で「縛りがきついデッキに混ぜ物をし、最終盤面はしっかりそのテーマになっているデッキ」に強く惹かれます。

 

今回はそんな「○○デッキなのに××しない」をコンセプトにすれば納得のいくデッキを組めるのではないか?というのが構築の発端でした。

 

デッキのコンセプト

デッキコンセプトである「○○デッキなのに××しない」を達成するために選んだテーマは【ドライトロン】です。



【ドライトロン】といえば豊富なサーチ手段とお手軽儀式召喚で強力な儀式モンスターを展開して戦っていくデッキですが、今回は

 

「儀式モンスターで戦わないドライトロンデッキ」

 

を組むことにしました。

 

そんなドライトロンは、儀式召喚以外の特徴として「1ターンに複数回モンスターをリリースしながら展開する」点が挙げられます。そこで、今回はモンスターをリリースしやすいドライトロンとこのカードを組み合わせることにしました。

 



そのターン中にリリースされたドラゴン族の数によって、爆発的なドローを可能にしてくれます。下級ドライトロン5体は共通して儀式モンスターをリリースして特殊召喚できるので、仮に5体全員がドラゴン族儀式モンスターをリリースすればそれだけで5枚ドローです。

 



しかもドラゴン族の儀式モンスターには《ヴァレルロード・R・ドラゴン》のように手札に戻しやすいモンスターや、《古聖戴サウラヴィスなど手札から捨てて効果を発動するモンスターも少なくありません。これらのカードを手札に貯めつつ、一気にリリースすることで大量ドローを狙っていきます。

 

そして、《超再生能力》で引いたカードの使い道ですが今回はシンプルに《封印されしエクゾディア》での特殊勝利を目指すことにしました。

 



《超再生能力》の弱点であるエンドフェイズにドローする遅さも、これなら気になりません。また、ドライトロンは毎ターン儀式パーツをサーチできるのでデッキ圧縮が得意な点も《エクゾディア》と好相性です。

 

何よりも、ここまでの動きは全てドライトロンの基本的な展開で行えるので《超再生能力》を発動するまで相手に特殊勝利狙いだと悟られることがありません。

 

各カードの役割について

デッキの狙いが《エクゾディア》での特殊勝利なので、採用しているカードもドローやデッキ圧縮が得意なテーマを多く採用しています。

 

儀式以外のキーカードについて



サイバー・ダークはドライトロンに並ぶこのデッキのエンジンとも呼べるテーマです。基本的に通常召喚で展開を行っていくので、ドライトロンが持つ「通常召喚可能なモンスターを特殊召喚出来ない」制限がかかった状態でも問題なく展開ができます。

 

そして、一番重要なのが手札から捨ててサイバーダークカードをサーチできる《サイバー・ダーク・クロー》《サイバー・ダーク・カノン》の存在です。実はこのカード、どちらもドラゴン族なので《超再生能力》でのドロー枚数にカウントすることができます。

 



《サイバー・ダーク・クロー》《サイバーダーク・ワールド》《サイバー・ダーク・カノン》とサーチすることでドラゴン族を2枚捨てつつサイバー・ダークモンスターの召喚まで繋がります。

 

その後は《クロー》《カノン》の効果でデッキ・EXデッキからモンスターを墓地へ送ることでドライトロンや儀式モンスターの準備も出来るので、無駄がありません。

 



サイバー・ダークは《サイバーダーク・ワールド》の効果による召喚が出来るので、余った通常召喚権で展開するモンスターとして、今回は《マジシャンズ・ソウルズ》を採用しました。ドローのコストに必要な魔法カードに関しては装備状態のサイバー・ダークを使うことで、更なるドローやサイバー・ダークのサルベージを行う事が可能です。

 

また、このカード自身はレベル1なのでドライトロンと共にランク1のX召喚や《リンクリボーのリンク素材になれるのも嬉しいポイントです。

 

儀式モンスターについて

このデッキの儀式モンスターは《超再生能力》のドロー条件であるドラゴン族がメインで、それ以外は展開用のカードを一部採用しています。

 



手札、フィールドのカードを破壊することで毎ターン手札に回収できます。《超再生能力》とのコンボを抜きにしても、ドライトロンの展開を行う上でコストとなる儀式モンスターを毎ターン確保できるのは非常に強力なので、サイバー・ダークやドライトロンで真っ先に手札、墓地に用意しておきたい1枚です。

 



毎ターン儀式魔法を回収することで《マジシャンズ・ソウルズ》のコストを確保します。P効果をメインに使っていくので、ドライトロンのコストにするのは《超再生能力》が引けてからです。

 

モンスター効果は相手のEXデッキからの特殊召喚に反応したバーン&魔法無効と実は強力な効果を持っています。魔法を無効にすればPゾーン経由でエンドフェイズに手札に回収できるので、相手に除去される危険が薄いなと判断したら積極的に儀式召喚するのもありです。

 



手札から捨てて発動する効果を持ったドラゴン族モンスターというだけでもこのデッキと好相性ですが、フィールドから手札に戻して発動する効果まで持っているので更に好相性です。

 

このデッキは展開、ドローは得意ですが相手への妨害が苦手なので、とりあえず出しておけば最低1妨害はしてくれるこのカードの存在はかなり重要です。

 



《サウラヴィス同様手札から捨てて発動する①効果とフィールドから手札に戻して発動する②効果を持っています。《エクゾディア》を揃えやすくするために妨害用の罠を減らしているので、いざという時に相手の攻撃を止めてくれるのは安心感が高いです。

 

《サウラヴィスにも言えることですが、ドライトロンは墓地からの儀式召喚が特徴なテーマなので、コストに充てたこれらのカードを儀式召喚→相手への妨害&手札に回収

とすることで、毎ターンドライトロンのコストを確保しつつ儀式召喚を狙えます。

 



基本的に儀式召喚専用のモンスター。これまでのドラゴン族儀式モンスターと比べて手札に回収する効果や捨てて発動する効果は持っていませんが、その代わりドロー効果を持っているのでエクゾパーツを直接引き込みに行きます。

 

効果の発動がエンドフェイズと遅いですが、そもそも《超再生能力》でエクゾを揃える関係上、特殊勝利のタイミングはエンドフェイズなので遅さは全く気になりません。

 



《マジシャンズ・ソウルズ》のサーチ手段。手札が悪くても《竜輝巧ーバンα》の効果さえ使えればこのカード経由で《ソウルズ》のドロー&ランク1まで行けるので事故回避のためにも大切な1枚です。

 

フィールドでの効果は使えないのですが、このデッキで最も攻撃力が低い儀式モンスターなのでどうしてもフィールドに儀式モンスターが必要な場合は儀式召喚することもあります。装備カードが付いた状態のサイバー・ダーク1体(攻撃力2400)で儀式召喚できるのも、採用されている儀式モンスターの中で唯一の長所です。

 



不慮の事故でエクゾパーツが墓地に落ちてしまった場合の対策。それ以外では墓地の儀式モンスターをデッキに戻し、サーチすることで疑似的な墓地回収を行います。

 

また、《超再生能力》必ず墓地へ送られたドラゴン族の数だけドローする必要があるので、デッキ切れになる場合はこのカードでデッキ枚数を調整することも可能です。

 

魔法・罠について



ドラゴン族専用の儀式魔法です。リリースコストは《ペンデュラムグラフ・ドラゴン》かEXデッキの《覇王紫竜オッドアイズ・ヴェノム・ドラゴン》を使います。

 

単純に儀式モンスターを展開するだけなら《流星輝巧群》で十分ですが、このカードはドラゴン族をリリースできる儀式魔法なので《超再生能力》のドロー枚数にカウントできる点で差別化可能です。また、破壊されてEXデッキに加わった《ペンデュラムグラフ・ドラゴン》を墓地に送る手段にもなります。

 



自分フィールドのサイバー・ダークモンスターを再召喚することで装備カードを付け直すフィールド魔法。このデッキでは《ソウルズ》のコストに装備カードを使ってドロー、再召喚して装備を付け直すことで攻撃力を再び上げて《流星輝巧群》のコストにする動きが強力です。

 



複数のレベル1モンスターが主軸のデッキなので、それらのサーチ手段として採用しています。序盤はドライトロンや《ソウルズ》などのデッキを回転させるために必要なパーツを、終盤はエクゾディアパーツを直接サーチすることができるので、使えない場面がほとんどありません。

 

エンドフェイズの2000ダメージは大きいですが、先に《超再生能力》の処理を行いエクゾディアを揃えることでダメージを踏み倒すことも可能です。

 



相手ターン中に使える妨害手段が欲しかったので、1枚だけですが《死のデッキ破壊ウイルス》を採用しました。コストとなる闇属性は《リンクリボー《マジシャンズ・ソウルズ》などを使います。

 

このデッキは相手に大量展開された際の返しが苦手なので、1枚でひっくり返す可能性のあるこのカードは非常に使い勝手のいい1枚です。デメリットであるダメージカットも《エクゾディア》での特殊勝利を目指すこのデッキでは無いも同然です。

 

EXデッキのカードについて

基本的にメインデッキで戦うデッキなので、EXデッキはそこまで使いません。なので、その中でも重要なモンスターに絞って紹介します。

 



EXデッキに採用しているモンスターの中で1番重要なモンスターです。自分ターン中は儀式召喚、相手ターン中は《リンクリボーの自己蘇生でドロー効果を起動してデッキを掘り進めていきます。

 

2枚ドロー&2枚捨てなので手札の総枚数は変わりませんが、捨てるカードを《ペンデュラムグラフ・ドラゴン》で回収した儀式魔法などにすることで実質ノーコスト2枚ドローです。また、手札でダブった《サイバー・ダーク・クロー》を捨てるとエンドフェイズの《超再生能力》のドロー枚数が増えます。

 



このデッキでは貴重な相手モンスターの除去手段。相手モンスターと一緒に一時除外して妨害するも良し、《サフィラ》と逃げて毎ターンのドローソースにするも良しです。

 

また、このデッキは性質上《リンクリボー出しやすいので、《リトルナイト》の弱点である効果を使わず戦闘破壊してから展開、という流れを止めてくれるのも使い勝手の良さを上げてくれます。

 

終わりに

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

 

「儀式モンスターで戦わないドライトロン」を最初のコンセプトに組み始めましたが、勝つときはエクゾディアでの特殊勝利がほとんどなので、コンセプトは達成できていると思います。

 

ただ、デッキを回すうちに自分が想定していた以上のスピードでエクゾディアが揃うことがわかり、対戦相手よりも自分のデッキとの勝負という感じが強くなってしまったため、今回デッキを崩すことにしました。デッキとしての完成度は高いけど、自分好みのデッキでは無かった、という感じです。

 

それでも、今までの自分には無かった視点でデッキを組むことができた経験は大きく、これ以降に組んでいるデッキの質も体感良くなっているという意味では、デッキ構築力を向上させてくれた良いデッキでした。没デッキとはいえ、組んで良かったです。

 

デッキ名は【封印再生輝巧】です。キーカード3種類をそのまま合体させました。わかる人にはデッキ名だけで何をするかバレますが、解体するのでこれでいいかなと。

 

それでは、今回のデッキ紹介はここまで。次の記事でお会いしましょう!