くず鉄収集所

遊戯王のあれこれを徒然なるままに書き下ろしていくブログです。

デッキ紹介【D-51】

はじめに

皆さんこんにちは、Feです!

 

今回は戦闘と効果ダメージの2本立てで相手を攻撃する、所謂【ビートバーン】と呼ばれるタイプのデッキを紹介させて頂きます。

デッキレシピ



デッキコンセプト

今回使いたかったカードはこちら。

 

 

《プリンセス・コロン》のサポートカードではありますが、メインで使っていくのは②の効果です。通常モンスターをX素材として取り除くことで、ランクに応じたバーンと除去を飛ばすことができます。単純にランク8でも2400バーン+相手モンスター破壊と破格の性能です。

 

そんな《デメット爺さん》を有効活用するため、今回は

 

①通常モンスターを素材にして出しやすい

②フリーチェーンで効果を使える

③高ランクXモンスター

 

と組み合わせることで、バーンと破壊効果をより強く使うことにしました。そこで選ばれたのがこのモンスター。

 



 

発動条件無しで使えるフリーチェーン効果を持ち、ランクも10と申し分ありません。自分ターン、相手ターンで効果を使えば相手モンスター2体を破壊しつつ、3000×2=6000のダメージを与えることができます。この2体を並べる事を目指すのがこのデッキのメインコンセプトです。

 

まず、《スペリオル・ドーラ》の準備についてですが、こちらは《デメット爺さん》の効果を使う都合上、X素材に通常モンスターが含まれている必要があります。しかし、通常モンスターのレベルは最大で8、そのままではランク10を出すことは出来ません。

 

 

そこで、今回は《スペリオル・ドーラ》がランク10以上の機械族Xモンスターのため、《ドレッドノイド》からランクアップさせることにしました。このカードを経由することでレベル4通常モンスター2体と、《デメット爺さん》を並べることができれば、コンボが成立します。

 



また、《ドレッドノイド》以外で通常モンスターをX素材にする手段としてはホープライジング》も存在します。特殊召喚成功時に墓地のナンバーズを蘇生しつつ、自身が持つX素材を補充できるので、デュエル序盤に《スペリオル・ドーラ》さえ用意できれば後からでもコンボ達成可能です。

 

そして、もう1枚のコンボパーツである《デメット爺さん》については、このカードを使って場に用意することにしました。

 

 

《デメット爺さん》はレベル1、魔法使い族のため、《魔導書の神判》+魔法1枚でエンドフェイズにデッキから特殊召喚することができます。《スペリオル・ドーラ》はエンドフェイズでも問題なく効果を使えるので、特殊召喚のタイミングの遅さも気になりません。

 

 

また、《デメット爺さん》のサポートカードである《人形の幸福》は、サーチした《おもちゃ箱》を破壊することでデッキから2体の通常モンスターを特殊召喚することができます。これによって、《ドレッドノイド》をX召喚するためのレベル4通常モンスター2体を用意できるのはもちろん、《魔導書の神判》で必要な魔法カードもこれで解決しました。

 

竜族について

上記のコンボは《人形の幸福》《魔導書の神判》の2枚で成立しますが、実際はこのコンボ1本でデッキを構築するのは非常に困難です。具体的な問題点としては、

 

・コンボパーツである《人形の幸福》はサーチ手段に乏しい。

 

《ドレッドノイド》を使う都合上、先行ではコンボが決まらない。

 

・通常モンスターが手札に来ると腐る。

 

などがあります。

 

これらの問題を解決するには先行でも使える、通常モンスターを素材としたXモンスターの展開手段」が必要不可欠です。そこで、今回は恐竜族のギミックを採用することにしました。

 

 

竜族の採用理由ですが、まずは《おもちゃ箱》からリクルートできるモンスターの中にメガロスマッシャーX》が存在します。《おもちゃ箱》対応のモンスターの中では最大の攻撃力を持ち、素引きしてもアタッカーとして最低限の働きは可能です。

 

そして、もう1つの理由は恐竜族の通常モンスターサポートの豊富さです。竜族には通常モンスターに関連する効果を持ったカードが多く存在し、それらのカードで展開をサポートすることができます。

 

 

その中でも特に重要なのがこの《ヘルホーンドザウルス》です。このカード自身に通常モンスターをサポートする効果はありませんが、デッキ、墓地からフィールド魔法を置く効果を持っているので、そこから通常モンスターの展開に繋いでいきます。

 

 

序盤で最優先で発動したいのがこの《人形の家》です。自分の墓地に存在する通常モンスターの同名モンスター1体をデッキからレベル6、闇属性モンスターとして特殊召喚することができます。この効果で出した通常モンスターと《ヘルホーンドザウルス》の2体でランク6のX召喚を狙うのが序盤の基本的な動き方です。

 



《人形の幸福》が既に引けている場合や、別途通常モンスターの展開手段がある場合はロストワールドを展開します。デッキの恐竜族を破壊する効果も強力ですが、このデッキでは《ドレッドノイド》で戦闘破壊できるモンスターを相手フィールドに特殊召喚できるフィールド魔法」というだけでも非常に強力です。

 

 

さらに、恐竜族には通常モンスターのサポートテーマである【超越竜】が存在するのも見逃せないポイントです。特に、《ゼノ・メテオロス》はデッキから恐竜族の通常モンスターを特殊召喚できるので、レベル6の《フロストザウルス》特殊召喚すれば2体でランク6のX召喚に繋がります。

 

 

《ゼノ・メテオロス》は恐竜族のチューナーのため、《グラウンド・ゼノ》からサーチが出来ます。この時、破壊するカードを《プチラノドン》など破壊された時に効果のあるカードにすれば、そこから更に展開を伸ばすことが可能です。

 

また、ここまで紹介した《ヘルホーンドザウルス》初動と《グラウンド・ゼノ》初動はどちらも展開途中で魔法カードを発動しているので、どちらか1枚+《魔導書の神判》が手札にあれば先行1ターン目から《デメット爺さん》とXモンスターが並びます。

 



《魔導書の神判》が手札に無い場合は【超越竜】のムーブで場を繋ぎます。EXデッキの超越竜は共通して「破壊された場合に墓地の通常モンスターをデッキに戻して自身を特殊召喚する効果を持っていますが、この破壊と墓地の通常モンスターの用意を《人形の幸福》1枚で全て行う事が可能です。

 

逆に《人形の幸福》側としては、破壊効果を使うために必要な「ドールモンスター」を超越竜がデッキに戻してくれるので、お互いにシナジーがある組み合わせとなっています。

 

このように豊富な通常モンスターサポートで戦いつつ、相手のスキを縫って一撃必殺のコンボを叩きこむのがこのデッキの戦い方になります。

 

魔導書周りの採用カードについて

《デメット爺さん》リクルートのために採用した魔導書ギミックは、キーカードとなる《魔導書の神判》と、それをサーチできる《グリモの魔導書》が各3、それ以外に汎用性の高い魔導書を各1枚採用しています。

また、《魔導書の神判》リクルート先として、《デメット爺さん》以外に採用した魔法使い族は以下の2枚です。

 

 

《見習い魔笛使い》は破壊された時に手札からモンスターを特殊召喚することができるので、相手ターン中の壁になってくれます。また、素引きした場合でも手札でだぶついた上級モンスターの展開手段になってくれるので腐る場面が少ないです。

 

《魔導書の神判》特殊召喚するモンスターの中で唯一展開系の効果を持っているので、自分ターンではなく相手エンドフェイズに特殊召喚することも珍しくありません。

 

 

《クリスタル・ガール》特殊召喚に成功したターンのエンドフェイズにデッキからレベル5以上の水属性モンスターをサーチできます。サーチ先は手札によって変わりますが、《ヘルホーンドザウルス》《超越竜ギガントザウラー》の融合素材になる《フロストザウルス》をサーチすることが比較的多いです。

 

 

それ以外では、手札から特殊召喚できる《游覧艇サブマリード》も候補です。こちらは次のターン以降に通常モンスターを展開できそうなときにサーチしておきます。

 

通常モンスターを戦闘破壊から守る効果も持っていますがこちらはあくまでオマケとして考え、サーチがしやすく手札から特殊召喚可能なレベル6モンスターとしての役割がメインです。

 

 

竜族以外のサーチ先としては《氷河のアクア・マドール》を採用しています。手札が悪くX召喚まで繋がらない場合などにサーチしておくことで、通常モンスターを壁にして時間稼ぎすることが可能です。

 

これらのモンスターを状況に合わせて使い分けていきます。ちなみに、使う頻度としては《デメット爺さん》《クリスタル・ガール》《見習い魔笛使い》といった感じです。

 

それ以外のカードについて

 

《人形の幸福》の効果を使うために必要なドール・モンスターからは《ドール・モンスター ガールちゃん》を2枚採用しています。種類をバラしていないのは《人形の家》から特殊召喚する場合に同名モンスターが必要になるからです。

 

 

《デメット爺さん》の蘇生手段です。その際にP効果で相手モンスターの打点も半減できるので、《ドレッドノイド》の戦闘補助も同時に行えます。特に打点半減効果については、高パワー揃いの恐竜族デッキではコンボ抜きにしても不意打ちのダメージを与えられる点で非常に相性がいいです。

 

 

また「エクシーズ」カードなことを活用して、《永遠の淑女 ベアトリーチェ》でこのカードと《デメット爺さん》を墓地へ送り、ランク6に重ねて出した《FA-ダーク・ナイト・ランサー》経由で回収することで、《魔導書の神判》が引けていない場合にもコンボへ向かうことができます。

 

 

フィールドの通常モンスターを恐竜族に変換します。基本的には素引きした通常モンスターを使って展開することになりますが、相手フィールドの通常モンスターも破壊できるので《王の舞台》《幻獣機アウローラドン》などに対する強烈なカウンターになることもしばしば。

 

墓地効果も恐竜族とフィールドのカード破壊と汎用性が高く、こちらを目当てにベアトリーチェで直接墓地へ送ることも多いです。

 

 

墓地のモンスターのみを素材として「ホープ」Xモンスターを特殊召喚します。通常モンスター2体を素材にホープライジング》をX召喚して墓地の《スペリオル・ドーラ》を蘇生することで《デメット爺さん》とのコンボを不意打ち気味に決めるのが、一番狙いたい動きです。

 

 

また、対戦の過程で墓地にレベル6モンスターも溜まっていくので《ビヨンド・ザ・ホープのX召喚を狙うプランも強力です。こちらは相手モンスターの攻撃力を0にするので、相手ターン中にX召喚すれば《デメット爺さん》などの低攻撃力モンスターを戦闘破壊から守ることができます。

 

 

《プチラノドン》や超越竜など破壊したいカードが多いので、それらの発動補助として採用しました。特に《超越竜ギガントザウラー》は蘇生時の破壊効果を持っているので、フリーチェーンで破壊できるこのカードとの相性は抜群です。

 

また、《おもちゃ箱》を破壊しつつ《生存境界》をセットすることで、デッキから特殊召喚した通常モンスター2体を即座に恐竜族に変換することもできます。

 

 

《ヘルカイトプテラ》《ジャイアント・レックス》など、恐竜族には除外されると特殊召喚できるモンスターが複数存在するので、それらのトリガー役として採用しています。このデッキで破壊したいモンスターは《おもちゃ箱》をはじめ、低レベルに集中しているので除外コストもさほど気になりません。

 

特に強力なのはロストワールドとの組み合わせで、毎ターンデッキの《プチラノドン》を破壊することで任意の恐竜族リクルートすることができます。サーチ手段はありませんが、引けたら嬉しいラッキー枠です。

 

EXデッキのモンスターについて

基本的に《デメット爺さん》とのコンボの兼ね合いでフリーチェーン効果持ちのXモンスターや、《ゼノ・メテオロス》の制約下でも出せるモンスターが多くなっています。

 

《ゼノ・メテオロス》の制約下で出せる、フリーチェーンで効果を発動可能なナンバーズXモンスターです。ちなみに、同じ制約下で出せるランク6ナンバーズはこのカードと《CNo.5 亡朧龍 カオス・キマイラ・ドラゴン》だけです。

 

リンクモンスターに対しては無力ですが、それ以外のモンスターに対しては破壊以上の妨害性能を発揮することも多々あります。また、裏守備にしたモンスターを《デメット爺さん》で破壊することで相手の効果破壊耐性をすり抜ける、なんて動きも可能です。

 

 

除外されている恐竜族を帰還させる超越竜Xモンスター。主な帰還先は《幻創のミセラサウルス》《究極進化薬》で除外したモンスターになります。特に《ミセラサウルス》は墓地へ行けば繰り返し除外できる点でも非常に好相性です。

 

墓地から蘇生した場合の効果はありませんが、X素材が無い状態で相手に与えるダメージが倍になるので、詰めの段階などでは自分から破壊することもあります。他の超越竜と違い、破壊を介さずとも追加効果を狙えるのはこのカードならではの強みです。

 

 

このデッキでは数少ない、無効効果持ちの恐竜族Xモンスター。《ラーズ》の弱点である効果を無効にするだけで破壊しない点も、《デメット爺さん》でカバーできます。

 

基本的に先行で出すことが多いのですが、《デメット爺さん》がいない時に出すとなぜか次のターンに大抵突破されます。または、次の一手がこちらも放てず勝負が間延びしがちなので、実は出しどころが難しい1枚です。

 

 

《ゼノ・メテオロス》の制約下で出せる一番使いやすいモンスターです。これまで紹介したモンスターは妨害効果を持っていましたが、こちらは展開効果がメインになっています。このカードを出す過程で使った《魂食いオヴィラプター》などを特殊召喚して、次のターンに備える動きがシンプルながら強力です。

 

 

このデッキの除去手段が基本的に破壊ばかりなので、破壊耐性を持つモンスターへの解決策として採用しています。こちらは昆虫族のため、《ゼノ・メテオロス》の制約下では出せない点には要注意です。

 

このカードを使った有名なコンボとして、《エクサビートル》自身と相手フィールドのカードを墓地へ送ることで、装備カードを装備対象不在にすることで破壊するというものがありますが、このデッキではそれを超越竜で行います。このカード1枚で墓地の超越竜を破壊しつつ蘇生出来るのは、《エクサビートル》にしかできない動きです。

 

 

お試し枠。ランク4の枠が《ドレッドノイド》ホープライジング》とコンボに特化しているので、汎用ランク4として採用しています。

 

《ヘルホーンドザウルス》などの再利用したいモンスターをデッキに戻すのはもちろん、《デメット爺さん》をデッキに戻して《魔導書の神判》で再び特殊召喚するなど細かい仕事が出来るいぶし銀な1枚です。

 

 

このデッキ唯一のリンクモンスター。レベル4モンスター2体からランク6を出したりと、柔軟なX召喚を可能にしてくれます。《氷河のアクアマドール》など手札に抱えやすいレベル6モンスターが多いのも、このカードの使い勝手の良さを向上させている要因です。

 

このデッキに採用しているXモンスターは基本的にフリーチェーンで効果を発動可能なので、《アハシマ》のリンク先に出せば《デメット爺さん》とのコンボにサイクロン効果がプラスされ、更に制圧力が増します。

 

終わりに

ここまで読んでいただきありがとうございます!

 

このデッキは元々《プリンセス・コロン》を持っていないけど《デメット爺さん》を使いたい!」から、構築を始めた経緯があります。そのため、《デメット爺さん》の展開効果を使う必要がない→ランク8以上と組み合わせる、という発想で《スペリオル・ドーラ》とのコンボを思いつきました。

 

竜族展開から繰り出される《スペリオル・ドーラ》や突然の魔導書ギミックなど、デッキの根幹がベーシックな分、終着点に意外性を持たせることができたのは満足のいくポイントです。

 

 

デッキ名は「D-51」です。《デメット爺さん》や恐竜族(Dinosaur)など、主力カードのイニシャルがDでまとまっていたのと、切り札の《スペリオル・ドーラ》が列車なことから、有名な機関車D-51から名前を取りました。

 

そして、今回の素敵なサムネイルもパピヨンさんに作って頂きました!いつもありがとうございます。

papiyondaken.hatenablog.com

 

パピヨンさんのブログはこちら。面白いデッキがたくさん紹介されているので、ぜひ!

 

それでは、今回のデッキ紹介はここまで。次の記事でお会いしましょう!