始めに
皆さんこんにちは。Feです!
この記事を書いている最中に地震、突風、積雪が立て続けに起こり停電の恐怖と戦いながらこの記事を書き上げました。みなさんも大事なデータはこまめにバックアップを取りましょうね(1敗)。
さて、今回紹介するデッキは今までとは違い、このブログを立ち上げてから制作に取り掛かったデッキになります。改良点などはまだ残っていますがデッキコンセプトや回し方が面白かったので、記事に書き起こした次第です。どうか温かい目で読んでください。
それでは今回のデッキ紹介にいきましょう!
デッキレシピ
このデッキの切り札
今回の切り札はこの2枚。
《No.31 アベルズ・デビル》と《No.13 ケインズ・デビル》です!
このカード、実は以前デッキを組んだことがあったのですがどうしてもうまく使いこなせずに諦めてしまったカードでもあります。今回はそのリベンジとして、再びこのカードを使ったデッキ構築に挑戦しました。
まずはモンスターの効果を確認してみましょう。
色々書いてありますが、ざっくり言うと
・エクシーズ素材を使って相手モンスターを表示形式変更&強制攻撃
・《ケインズ・デビル》が存在すると破壊されず、戦闘ダメージを反射
この2つがメインです。また、《ケインズ・デビル》の方は条件が《アベルズ・デビル》になっていること以外は全く同じなので割愛します。
さて、このカードを使う上で今回1番気を付けたポイントがあります。それは
この2枚との差別化です。
実は、前回使いこなせなかった1番の理由は対戦相手の方から
「それ、ライオンハートでよくないですか?」
と言われたからだったりします。
そこで、今回は《アベルズ・デビル》を使った方が強い状況を作り出した上で勝つことを目標にデッキ作成を始めました。
では、このカードを使った方が強い状況とは何でしょうか?まずは他2枚との差別化を図るために、それぞれ効果を確認しましょう。
素材の数だけ攻撃力が上昇し、連続攻撃&直接攻撃と一気に相手のLPを削る強力な効果を持っています。《ケインズ・デビル》同様の耐性を持たせられるのも差別点を見つける意味では厳しいです。
こちらは《ケインズ・デビル》と同様、戦闘ダメージを相手が受ける効果でありながら自分から攻撃をしても効果が適用されます。同じコンセプトでありながらこの差、涙がこぼれそうです。
この時点で、《アベルズ・デビル》が持つ他2体との差別点は
・フィールドに2体揃わないと効果が適用されない。
・相手の表示形式変更&強制攻撃付与。
・相手からの攻撃でのみ戦闘ダメージを反射する。
の、3つに絞られました。決してデメリットを並べている訳ではありません。
その中でも、今回注目したいのは最後の
「相手からの攻撃でのみ戦闘ダメージを反射する」
という効果。一見デメリットのように見えますが、裏を返せばこの効果は
「自分から攻撃する必要がない」
とも取れます。つまり、《アベルズ・デビル》が他2体よりも活躍するのは
「自分から攻撃することが出来ない」
という状況です。しかし、能動的に攻撃できない状況を作り出し、それがデメリットにならないカードなんて存在するのでしょうか?
ありました。
というわけで、今回はエレメントセイバー軸のケインズ&アベルズデッキを紹介したいと思います!
ケインズ&アベルズを使うために
今回のデッキコンセプトは
「《霊神の聖殿》で毎ターンバトルフェイズをスキップしながらコンボパーツを集め、ケインズ&アベルズで勝負を決める」
です。しかし、それを行うためにはいくつか解決しなければならない課題があります。ここからはその課題と、解決策について詳しく解説していきます。
①どうやって2体並べるか
ケインズ&アベルズのエクシーズ召喚の条件は「レベル1モンスター×2」、これが2体分なので実質「レベル1モンスター×4」です。
幸いレベル1は《黄泉ガエル》や《ジェスター・コンフィ》など横に並べやすいレベル帯ではありますが、4体となると容易ではありません。しかも、このケインズ&アベルズは2体揃わないと耐性が付かない都合上、出来る事なら1ターンで2体特殊召喚したいのが本音。そこで目を付けたのがこのカード。
発動条件こそあるものの、これ1枚でレベル1モンスターである《方界胤ヴィジャム》を3体特殊召喚出来ます。あとは別途レベル1モンスターを用意すればケインズ&アベルズの準備は完了です。
次に、2つ目の課題がこちら。
②相手メインフェイズの切り抜け方
ケインズ&アベルズが並んだ時点で、相手がメインフェイズ1で何かしら対策してくることは確実です。破壊以外の方法で除去してくることはもちろん、このデッキではリンク召喚などでモンスター数を減らされるだけでコンボが失敗する恐れがあります。
この問題を解決するには、相手が何もせずにバトルフェイズに入ってくれることがベストですが、なんとこれを一気に解決する方法があります。その方法がこちら。
相手のメインフェイズ1をスキップしましょう。
このコンボを決めるには《燃え竹光》と「竹光」カードの2枚が必要ですが、《聖騎士の追想 イゾルデ》の効果によって、《妖刀竹光》をコストに《焔聖騎士-リナルド》をリクルートすることで2枚とも揃えられます。実質「戦士族モンスター2体」からこの動きを狙えるのは嬉しいですね。
これで、相手メインフェイズでの妨害の不安はほとんど無くなりました。そして、最後の課題がこちら。
③戦闘ダメージの増加方法
ケインズ&アベルズの効果で初期ライフ8000LPを削り切るには、相手フィールドのモンスターの攻撃力の合計が最低10000以上欲しい所ですが、そんな状況は中々ありません。
この課題を解決するには、相手フィールドモンスターの総攻撃力を上げる必要がありますが、今回は別の角度から解決したいと思います。
戦闘ダメージそのものを増加させましょう。
これによって相手フィールドのモンスターの総攻撃力が5000~6000程度でも8000ダメージ与えることが可能になりました。
また、《アクションマジック-フルターン》は墓地からセット可能なので、《方界降世》共々墓地へ送っておけばコンボの準備が整うのも高評価です。
このデッキの回し方
今回狙うコンボの始動条件は次の3つです。
・墓地に《方界降世》と《アクションマジック-フルターン》がある。
・相手フィールドにのみモンスターが存在し、2000LP以上差がある。
そして、今回狙っていく動きがこちら。
①《方界降世》の効果で《方界胤ヴィジャム》3体を特殊召喚
③《イゾルデ》の効果で《妖刀竹光》をコストに《焔聖騎士-リナルド》を特殊召喚。《妖刀竹光》効果で《燃え竹光》をサーチし、《リナルド》効果で墓地の《妖刀竹光》を回収する。
④《燃え竹光》発動後、《妖刀竹光》をレベル1モンスターを対象にして発動。《燃え竹光》効果で次の相手メインフェイズ1をスキップ。
⑤レベル1モンスター4体を使って《ケインズ・デビル》と《アベルズ・デビル》をエクシーズ召喚。装備状態の《妖刀竹光》が墓地へ送られたので、デッキから《折れ竹光》をサーチ。
⑥手札の《折れ竹光》をコストに、墓地の《アクションマジック-フルターン》をセットする。
これで、相手メインフェイズ1をスキップしつつ、フィールドにケインズ&アベルズ、《アクションマジック-フルターン》を揃えることが出来ました。あとは、相手ターンに《フルターン》と《アベルズ・デビル》の効果を使うだけです。
では、コンボ始動の3つの条件をどう満たすか?という部分ですが、《方界降世》と《アクションマジック-フルターン》の準備はこのカードで行います。
このカードの特徴は墓地へ送りたいカードをピンポイントで落とせる点。このデッキには《燃え竹光》や《リナルド》など、墓地へ送られてほしくないカードがいくつか存在するため、ランダム墓地肥やしではなく《ベアトリーチェ》で狙って墓地へ送るようにしました。そして、このカードを選んだのにはもう1つの理由があります。
それがこの《星遺物-『星盾』》です。《ベアトリーチェ》のエクシーズ召喚のためのレベル6モンスターであることはもちろん、注目して欲しいのは③の効果。
「お互いのスタンバイフェイズに1000LPを払って墓地から特殊召喚し、その後相手は好きなモンスター1体を手札・墓地から特殊召喚できる」
という一見デメリットの多い効果に見えますが、このデッキでは
・LPを払うことで《方界降世》の2000LP差を能動的に作り出せる。
・コンボが決まった時に攻撃してくるモンスターの数を増やせる。
などのメリットになります。
またこのカード自身、EXデッキから特殊召喚されたモンスターの効果を受けず、効果破壊耐性&対象不可の守備力3000モンスターという壁に最適な存在なので、コンボが決まるまでの遅延の役割も果たしてくれます。
これでパーツの用意と発動条件が満たせたら、あとはエレメントセイバーのギミックで《イゾルデ》を出してコンボスタートです!
各テーマの役割
ここからは各テーマの役割を解説していきます。
エレメントセイバーについて
エレメントセイバーは、《イゾルデ》や《ベアトリーチェ》の素材となりコンボパーツを集める役割と、ランク2のエクシーズ召喚やリンク召喚などの展開役として使用します。その中でも、特に重要なのがこの2枚。
まずは《エレメントセイバー・アイナ》。蘇生効果によってフィールドに戦士族モンスターが2体並ぶので、《イゾルデ》をリンク召喚可能です。先ほどのコンボで《イゾルデ》を出す場合は、このカードを使うことがほとんどでしょう。他にもランク2のエクシーズ召喚などコンボ以外の状況でも役に立ちます。
そして、もう1枚重要なのがこのカード。
レベル6で特殊召喚が容易なモンスターということが重要なポイント。《ベアトリーチェ》の出し方は主に《ウィラード》+《星盾》です。また、効果も強力で相手ターンを耐える壁として役立ってくれます。基本的にコストで墓地へ送るのはレベル2で風属性の《エレメントセイバー・マカニ》と、効果破壊耐性を付与できる水属性の《エレメントセイバー・ナル》です。
このデッキの最重要カード。これ1枚でエレメントセイバーのサーチと、手札コストの肩代わりが可能です。このカードを維持できれば高確率でコンボを決めることが可能なので、全力で守り切りましょう。実はどの効果にも名称指定が無いので、複数枚引いていればその分だけ効果を使用できます。
オルフェゴールについて
オルフェゴールの1番の採用理由は《星遺物-『星盾』》を墓地へ送る為です。エレメントセイバーだけでは《星盾》にアクセスしづらかったので、闇属性・機械族と関りが深いオルフェゴールを採用しました。
《星遺物-『星盾』》を墓地へ送るためのカード。効果を使用できるのはおそらく発動した次の相手ターンからですが、このデッキはゆっくり戦うデッキなので遅さはそこまで気になりません。また、《星盾》の持つ相手に特殊召喚させるデメリットもこのカードがあれば墓地肥やしに繋げることが可能になります。
そして、オルフェゴールを採用したもう1つの理由がこちら。
オルフェゴールのキーカードである《オルフェゴール・バベル》ですが、このデッキでは効果はあまり重要でなく、それよりもアクセスが容易なフィールド魔法という点が重要です。
実は《霊神の聖殿》には「ケインズ&アベルズの攻撃力を上昇させてしまう」という弱点があり、これを発動したままだと戦闘ダメージが減って相手を倒しきれない可能性があります。そこで、コンボ始動時に《霊神の聖殿》を貼り変えるためのフィールド魔法を探したところ、墓地からの回収とデッキからのセットが容易な《オルフェゴール・バベル》並びに「オルフェゴール」が目に留まり、採用に至りました。
「エレメントセイバー」を展開の要とするならば、「オルフェゴール」は攻防の要といった感じですね。
その他のメインデッキのカードの採用理由
このデッキのエレメントセイバーは上記で説明したモンスター以外は基本的にコストになりますが、このカードだけは少し違います。
コンボが止まる要因として最も考えられることは《月の書》などの速攻魔法や、セットしてあった罠による妨害です。そのため、魔法罠を無効にできるこのカードを出すことが出来ればより安全にコンボを決めることが出来ます。
特殊召喚しやすいレベル1モンスターとして採用。このカード1枚でオルフェゴール展開に繋ぐことも可能で、初動から終盤まで使える便利なカードです。
《星盾》で蘇生されたくないモンスターをデッキに戻します。墓地へ送る悪魔族は《トリック・デーモン》が最優先ですが、《方界胤ヴィジャム》も悪魔族なので2枚目以降も腐りません。
《トリック・デーモン》の効果でサーチするカード。相手フィールドに攻撃力2000のモンスターを3体特殊召喚できます。リリースするモンスターは《星盾》や余った《イゾルデ》などを使いましょう。無くてもコンボが決まりますが、1度デッキがバレると次から相手はモンスターを並べてこなくなるので、その対策で入れています。
相手ターンでの妨害用カードとして、今回は《ブレイクスルー・スキル》をチョイス。最近は《迷い風》などのライバルも増えていますが、このデッキでは相手を除去せず攻撃力も下げないで妨害できる点が優秀なのでこちらを採用しました。
この他にも、このデッキには妨害用のカードが入っていますがそれらの多くは除去を行わない妨害として採用されています。
《ベアトリーチェ》以外にもコンボパーツを墓地へ送る手段が欲しかったので採用しました。発動条件が少し厳しいですが、これ1枚で必要パーツが揃うのは魅力的です。このデッキには《星盾》や《エレメントセイバー・ウィラード》など場持ちがいいモンスターが多いので、バトルフェイズまでこのカードが残れば大体発動できると思います。
手札に来た「オルフェゴール」や毎ターン蘇る《星盾》を墓地へ送りつつドローに変換しましょう。また、《方界降世》の発動条件である「相手フィールドにのみモンスターが存在する」を満たすのにも役立ちます。
エクストラデッキのモンスターについて
特筆すべきモンスターについて説明していきます。
《エレメントセイバー・アイナ》で《エレメントセイバー・マカニ》を蘇生してエクシーズ召喚します。エレメントセイバーからオルフェゴールへアクセスできる他、相手フィールドの総攻撃力を上げるのにも役立ちます。
このデッキの数少ない除去担当。表側表示のカードの身代わりにもなれるので《霊神の聖殿》などのキーカードを守ることもできます。基本的に1度エクシーズ召喚したらその後は《オルフェゴール・スケルツォン》で蘇生し、効果で《スケルツォン》を素材にするループを組みながらコンボパーツが揃うまでの壁として使いましょう。このデッキの生命線と呼べるカードです。
ユニコーン帰宅部。
自分フィールドに半端に残ったモンスターをこのカードに変換し、自身をバウンスすることで《方界降世》の「相手フィールドにのみモンスターが存在する」条件を満たします。
フィールドのモンスター2体を戦士族1体に変換できるカード。《霊神の聖殿》が引けていない場合に《星盾》と適当なモンスターでこのカードをリンク召喚し、手札のエレメントセイバーを召喚することで《イゾルデ》に繋ぎます。効果を使うことはほとんどありません。
終わりに
いかがだったでしょうか?
切り札であるケインズ&アベルズを使うためにバトルフェイズをスキップし、自らライフを削り、相手のモンスターを増やすという無茶苦茶なことをしていますが、結果的にデッキとして綺麗にまとまってよかったです。ちなみにこのデッキと対戦した友人の感想は「そこまでするか?」でした。僕もそう思います。
そして今回のデッキ名の由来ですが、《ケインズ・デビル》の英語名が「Embodiment of Crime」、《アベルズ・デビル》の英語名が「Embodiment of Punishment」で直訳すると「罪の化身」&「罰の化身」となることから名付けました。非常に哲学的な名前ですね。
また、今回のサムネイルは「神威紗鳥(さとっぴ)」さんに作っていただきました!素敵なサムネイル、ありがとうございます。
【新サービス】ブログサムネ作成代行
— 神威紗鳥(さとっぴ) (@str_py) 2021年2月14日
『まだブログ書いたことない方』や『サムネ作るの苦手という人』の代わりにサムネイルの作成を代行するサービスです。気になる方はリプライお願いします。 pic.twitter.com/Fi460UqOKi
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↑さとっぴさんのnoteはこちら。面白いデッキがたくさん紹介されているのでこちらもぜひ!
こうやってブログを始めてから、多くの人に記事を見てもらい交流が生まれてきたなと実感しています。これからも、自分らしいデッキをブログを通じて発信していくので応援よろしくお願いします!
それでは、今回の記事はここまで。また次の記事でお会いしましょう!